神の偉大な犠牲と大宣教命令サンプル

『届けられた希望（Hope Delivered）』　ロブ・ホスキンス（Rob Hoskins）著より

ずっと以前に父が語ってくれた、南米の紳士の話をいまだに忘れません。ある日その人が仕事からの家路を急ぐ途中、街角でクリスチャンの若者たちから小さな福音の小冊子を受け取りました。それが神についての小冊子であることがわかったとたんに、破り捨ててしまいました。人生のある時点で、その人は神、教会、そして教会と関係のある人たちを憎むことに決めてしまっていたのです。（当時ラテンアメリカではマルクス主義文学がはやっていたので、その影響でその人は敵対心を強くしていたのかもしれません。）



しかし、その夜、家に帰ると、シャツの袖に小冊子の切れ端が残っていました。それを払いのけましたが、そこに書かれている文字を見ずにはいられませんでした。「そして主は言われた…」口汚い言葉と共に紙切れを投げ捨てましたが、その言葉が頭から離れませんでした。「そして主は言われた…」



夕食の間中、そのことを考えていました。夢の中でその言葉がずっと響いており、その夜はよく眠れませんでした。「そして主は言われた…」



翌日の仕事中も、そのフレーズが頭を離れませんでした。その日の夕方、その人は再び家路を急ぎ、同じグループの若者たちが、同じ街角で同じように小冊子を配っているのを見て大喜びしました。若者の一人に駆け寄り、「どうか、主が何と言われたか教えてください！」と頼んだのです。



彼は福音のメッセージに耳を傾け、キリストに人生をささげ、後に牧師となりました。