読書プラン情報

御国がきますように。サンプル

Kingdom Come

15日中 7日

祈り


神よ、もっとあなたのようになれますように。あなたとつながり、成長してゆくための道を教えてください。


メッセージ


『ベスト・キッド』という映画を見たことがありますか?1980年代の典型的ないじめっ子たちを相手に奮闘する高校生ダニエルの物語です。ある日、ダニエルはアパートの管理人のミスター・ミヤギが空手家であることを知り、空手がいじめに立ち向かう完璧な手段だと考えます。ミスター・ミヤギはダニエルに空手を教えることを引き受け、自分の車のワックスがけや、塀のペンキ塗り、床磨きをさせます。ダニエルはただ同じことを繰り返す大変な作業を何日も続けます。そしてついに空手を教えず、こんなことばかりさせる先生に激怒します。そこでやっとミスター・ミヤギは、今までの作業の反復動作が、空手の練習だったことを明かします!ミスター・ミヤギが一撃を食らわせようとすると、ダニエルはあることに気づきます。それは数日前とは比較にならないほど筋力がついたこと、そしてさまざまなディフェンスの動作を体が覚えたことでした。


『ベスト・キッド』は、霊的な訓練が生活の中でどのように働くかをうまく説明しています。聖書には愛、喜び、平和、忍耐など、私たちが求めるすばらしいことが書かれています。しかし、それらは努力で得られるものではありません。強い意志と努力によって喜びを得たとしても長続きはしません。では今日の聖句、テモテヘの第一の手紙でパウロが書いた「信心のために自分を訓練」するには、どうしたらよいのでしょう?霊的な訓練に力を注ぐことです。


霊的な訓練とはイエス版、車のワックスがけと床磨きです。毎日、神の御前(みまえ)で静かに聖書を読んで祈ったとしても、何かを成し遂げているようには思えないかもしれません。しかしある日、想定外の事態に遭遇したとき、以前のような反応をしないことに驚くでしょう。それどころか忍耐をもって状況に対処し、心には平安があることに気づくでしょう。


体を鍛えたり運動したりするのと同じように霊的訓練を続けると、今まではできなかったことができるようになります。そしてミスター・ミヤギには失礼ですが、霊的な訓練とは生まれ持った才能を単に研ぎ澄まし強めることではありません。霊的訓練とは、私たちの内でイエスの性質をますます育もうと働かれる聖霊の力につながるための訓練です。


作家ダラス・ウィラードは霊的な訓練を「弟子訓練」と呼び、それをこう説明しています。「弟子訓練とは私たちの人格だけでなく、自分のすべてを効果的に神のご計画と協調させるために、目的を持って心身を用いることです。そうすることで、私たちの能力を超えた霊的な世界からくる力をどんどん体験できるようになります。」


ですから、毎日の祈りの時間や聖書を読む時間をサボりたくなったら、思い出しましょう。師ミヤギの言葉「ワックスを塗る、ワックスを拭く」……ではなく、もう一人の本当の師の言葉を。「もし人がわたしにつながっており、またわたしがその人とつながっておれば、その人は実を豊かに結ぶようになる。」(ヨハネによる福音書15章5節)


黙想


何世紀にもわたってイエスの弟子たちの助けとなった霊的な訓練をいくつか紹介します。大きく二つに分けると「交わりの訓練」と「自制の訓練」です。リストに目を通し、新たに神とつながるために実践できそうなものを一つ考えてみましょう。


「交わりの訓練」


この訓練は神と交わる新しいリズムをつくることで、神に近づく習慣を身につけるのに役立ちます。



  • 聖書を読む ― 神が語り、導き、教えてくださるように聖書を読み、じっくり考える時間を過ごすことです。例えばさまざまな方法で聖書を読む、学ぶ、振り返ってじっくり考える、聖書の言葉を黙想するなどが含まれます。

  • 賛美 ― 神のご性質と神がしてくださったことをほめたたえ感謝することです。これは一人でも、教会の礼拝でもできます。音楽を通して賛美することが多いですが、音楽にこだわる必要はありません。

  • 祈り ― 自分の身に起きていることについて神と語り合うことです。祈りには前述のような賛美、とりなし(他の人の必要を祈ること)、罪の告白など、他にもさまざまな目的の祈りがあります。人間関係でもコミュニケーションの方法が一つではないように、決まった祈り方はありません。つまり祈りとは、頭も心も、そして霊的にも天の父とつながることで、私たちが神の御心(みこころ)をより深く知り、信じられるようになることです。

  • 寛容 ― 神への愛は、周りの人たちにもあふれ広がるものです。愛を示す方法の一つは、時間、労力、金銭的な援助の手を惜しみなく差し出すことです。


「自制の訓練」


この訓練は神に目を向け、神とつながるために、欲しいものや必要なものへの欲求を自制することです。基本的には日常の習慣からいくつかのものを排除することで、神との関係を築くのに役立ちます。


  • 一人の時間 ― 神と過ごすために一人になり、神に目を向け、神が語ることに耳を傾けることです。

  • 断食 ― 祈りに集中するため、そして神とつながるために、食事、あるいはその他の欲求や必要を一定期間断つことです。
  • 安息日と安息 ― 仕事をしない時間を定期的に設け、仕事のことを考えない時間に賛美、安息、そして充電することです。神がイスラエルのために定めた安息日は毎週1日ですが、安息の本質を実践するのはより短い時間でもできます。


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この読書プランについて

Kingdom Come

イエスが「豊かな命」を与えてくださるなら、それを手にしたくなるでしょう。私たちは自分を変え、命に満ちた人生を得たいと望んでいます。では、何を変えればよいのでしょう? そして、どのように変えればよいのでしょう?『御国がきますように。(原題 "Kingdom Come")』では、神が招いておられる人生、今までとはまったく違う人生の新しい生き方を探ります。

この読書プランを提供してくださったNorth Point Publishingに感謝します。詳細については、ウェブサイトをご参照ください。 http://northpoint.org

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