読書プラン情報

ハバククの旅路サンプル

Habakkuk's Journey

6日中 2日

「ハバククに出会う」パート2



著者の考え

1. ハバクク書1章を読んで、一番心に残ったことは何ですか?

全体を通して「神はなぜ善を押さえつけて悪がはびこることをゆるすのか」というテーマがながれていることです。



この疑問はまさに今日の日常生活の一部です。私たちが生きているこの世界を見渡すとき、まさにこの疑問が湧いてきます。しかし実のところ、この問いかけは正しくありません。「このような悪を通して神は何を成し遂げようとなさっているのか」という方がいい問いかけだといえます。



2. ハバクク書が聖書正典の一書として認められたのはなぜだと思いますか?第1章に託された神の目的は何だと思いますか?



1章を読んでいてすぐに、ハバククが神に何かをしてほしくて疑問を投げかけているのではないということに気がつきました。そして二つのことに注目しました。一つはハバククの行動が非常に大胆だということ、もう一つはなぜそんなに大胆になれたのかという疑問です。



この章はまさに恵みと愛を書き表したものです。クリスチャンとして私たちは、今まで起きた事柄やこれから起こるすべてのことにおいて神が最高の権威を持っていらっしゃることを知っています。ですから、理解できないことを神に問いただすのは神の権威を疑っているかのように感じてしまうのです。



それこそがハバクク書の目的です。神に対してでさえ疑問を持ったり、尋ねたりしてもよいのです。神は私たちが何の考えも持たない、遠隔操縦できる、型にはまって動くクリスチャンになることを意図していらっしゃいません。どうして物事が今の状態になってしまっているのかや神がそのことに関して何をしておられるのかということさえ神に尋ねてみてもよいのです。ハバククに対する神の答えは具体的ではありません。重要なのは良くない状態を神が知っておられたということと、その事態は神の支配下におかれていたという事実です。



3. ハバクク書が書かれた時代、心配される事柄は何だったのでしょうか?

社会不安がまん延していました。国家としてのイスラエルはカルデヤびとの国バビロンの力が強くなるにつれて恐れの時代になりました。カルデヤびとが周辺国家に軍をすすめて、占領していきました。イスラエルは、次は自分の番だと恐れていたのです。ハバククは周辺の国々を見回した、イスラエルが不真実だと考えている国が繁栄していて軍事力をつけていることを目の当たりにしました。こうしたことを目撃しながらイスラエルがバビロンの標的の中に入っていること、イスラエル自体が義の道から外れてだんだんに不義に染まっていっていることを知っていたのです。そして、もちろん、神の律法が無視されて悪が報われているように見えるということも。



4. それらの事柄は現在の私たちに置き換えると、どんな問題でしょうか?

私たちの世代では義と悪の境目がぼやけてしまっています。主客転倒もあれば、犬猿の仲だったはずの人が手を握っている、いったい何が正しいのでしょうか。周りを見回すとき、質問する必要性を感じるのですが、恐れから尋ねることができません。ある人にとっては尋ねること自体が恐ろしかったり、またある人にとってはその答えを聞くのが恐ろしかったりします。ここから学びとるべき重要な点は戸惑わずにまずは質問してみること、しかし同時に私たちは神の御手の中にあり、神はきちんとした御計画を持っておられるのだと知っておくことです。敵が進軍してきて世界中のクリスチャンを攻撃してきますが、私たちには光があります。ハバクク書は父なる神と私たちが率直に話ができることを示してくれています。どんなことでもどんなときでも神と直接話すことができるというのはイエスからもらった贈り物の一つです。神はいつもあなたに関するどんな事柄も心にかけていてくださいますから、父なる神に話をしてみましょう。



課題

ハバクク書を読み直して、これから起こることへの希望のメッセージとして読み取ってみてください。



ハバクク書を書いたとき、ハバククは周りの人々の滅びに向かう生き方を目の当たりにしていたにもかかわらず、幼いときから親しんできた神の御言葉に立ち返ることを忘れていました。創世記50章20節には、「あなたがたはわたしに対して悪をたくらんだが、神はそれを良きに変わらせて、今日のように多くの民の命を救おうと計らわれました。」と書いてあります。ヨセフが兄弟に語った言葉です。ヨセフの兄弟はヨセフを奴隷として売り飛ばしたので、再会したときに仕返しされるのではないかと恐れていました。しかし、ヨセフは決して神の御計画を疑うことはありませんでした。私たちには見えないかもしれませんが、どんな悪い状況でも必ずそこから生まれる有益なことがあるのです。
1 3

この読書プランについて

Habakkuk's Journey

この読書プランでは、ハバククを通して人生で困難な旅路を歩むときのあり方を学びます。

このプランを提供してくださったTommy L. Camden II氏に感謝します。詳細については、次のサイトをご参照ください。 http://portcitychurch.org/

YouVersionはCookieを使用してユーザエクスペリエンスをカスタマイズします。当ウェブサイトを使用することにより、利用者はプライバシーポリシーに記載されているCookieの使用に同意するものとします。