読書プラン情報

王なるイエス―イースターのデボーション Timothy Keller著サンプル

JESUS THE KING: An Easter Devotional By Timothy Keller

9日中 5日

「イエスは死なねばならなかった」



「するべき」という表現を使って、イエスはご自分が死なれること、自ら進んで死なれることを示しています。そうなることを単に予測しているのではありません。おそらくこれはペテロにとって一番気にさわることでした。イエスが「わたしは戦うが負かされる。」とか、「わたしは死ぬために来たのです。」とか言われるのです。ペテロにはまったく不可解なことでした。



だからこそ、イエスがそう言われたとたんにペテロは「いさめ」はじめます。ここで使われている単語は動詞形で、聖書の他の箇所では、イエスが悪霊に対して言われた言葉です。これはペテロが最大級の強い言葉でイエスを非難していることを意味します。ペテロがイエスをメシヤ(キリスト)であるとを断言したすぐ後に、イエスに対してこのような態度をとるほど、なぜペテロはここまで動揺したのでしょう?ペテロは幼い頃から、メシヤが来られたら王座につかれて悪と不正に打ち勝つと教えられてきました。しかしここでイエスは、「そのとおり、わたしはメシヤ(キリスト)であり、王である。けれどもわたしは生きるためではなく死ぬためにこの世に来た。わたしがここにいるのは権力を握るためではなく、失うためだ。支配するためではなく仕えるためだ。それが悪に打ち勝ち、すべてを正しくするわたしのやり方なのだ。」とおっしゃっています。



人の子は苦しみを受けるだろう、ではなく、必ず多くの苦しみを受けるべき、とイエスはおっしゃっています。この「べき」という言葉は非常に重要なので、二度用いられています。* そして「人の子は必ず多くの苦しみを受け、……三日の後によみがえるべきこと」という全体を修飾し、統制しています。つまりここに挙げられているすべてが必要なことなのです。イエスは苦しみを受け、捨てられ、殺され、よみがえるべきことを告げています。この「べき」という言葉は歴史上最も重要な言葉の一つであり、恐ろしい言葉です。イエスがおっしゃったのは、単に「わたしは死ぬためにやって来た」のではなく、「わたしは死ななければならない。わたしが死ぬことは絶対に必要なのだ。わたしが死なない限り、この世も、あなたのいのちも一新されることはない。」ということなのです。なぜイエスの死が絶対に必要なことなのでしょうか?



イエスの死が必要なことだというのは、ペテロには理解しがたいことでした。ペテロや私たちにとってこのことが受け入れがたいのはなぜでしょうか?



*訳注:原文で使用している聖書NIVでは二度ですが、口語訳聖書では一度のみです。



抜粋書籍

JESUS THE KING Timothy Keller著 © 2011 Timothy Keller

Penguin Group (USA) LLC, A Penguin Random House CompanyのメンバーであるRiverhead Booksより再販

JESUS THE KING学習ガイド Timothy Keller, Spence Shelton共著©2015 Zondervan, a division of HarperCollins Christian Publishers
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この読書プランについて

JESUS THE KING: An Easter Devotional By Timothy Keller

ニューヨークタイムズのベストセラー作家であり、著名な牧師でもあるTimothy Keller氏が、マルコによる福音書で語られているイエスの生涯のエピソードを分かち合います。これらのエピソードをよく知ることで、イースターまでの間に、神の子の生涯と私たちの人生の関係について新たな気づきを得られるでしょう。「JESUS THE KING(王なるイエス)」はスモールグループのための書籍と学習ガイドがあります。書籍が売られている所ならどこでも入手...

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ペンギンランダムハウスのメンバーであるRiverhead Books発行の書物より抜粋。HarperCollins Christian Publishers発行の学習ガイドより抜粋。詳細についてはこちらを参照してください。http://www.penguin.com/book/jesus-the-king-by-timothy-keller/9781594486661 または http://www.zondervan.com/jesus-the-king-study

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