第一日目: 神が築くファミリービジネス

今、この地上で神は何をされているのでしょうか？この世ができてから今まで、神は何をされてきたのでしょうか？ その質問に対して、多くの人は「人々が死ぬ前に救われて天国で暮らせるようになるため神は働いておられる」と答えるのではないでしょうか。しかし、もしそうであったとすれば、神は地上での私たちの責任ついて記述されている聖書の大部分を免除し、天国へとさっさと隠居させることもできたはずです。

多くの福音派のクリスチャン達は「私たちはもう救われてるし、神はこの世を支配しておられるから、私は自分のことをきちんとやって、大きな罪を犯さないようにして、出来る限り証をして「成功している教会」を建て上げ、それから天国に行こう！」と考えているかもしれません。

しかしこれは神が私たちに望んでいることではありません。私はよく「神はビジネスマンです」と言っています。それは神がビジネスを築き上げているからです。この言い方は斬新に思えるかもしれませんが聖書的です。創世記１章26～28節では、私たちは神に似て創られ、地上を統治する者として造られたと書かれています。つまり、私たちは神と同じ本質的な目標、望み、夢を持つように造られており、地上での生活を卒業するまでの間は、それらはまず地上で実現されなければならなりません。神はご自身の秩序のもとに地上にいのちをもたらそうとしておられ、そのためにご自身を信じる者たちを用いられます。

だからこそ私たちは「神の国を第一に求める（マタイの福音書6章33節参照）」ことに努め、「あなたの御国がこの地に来ますように。あなたの御心が天で行われるごとく地でも行われますように（マタイの福音書6章10節参照）」と祈るのです。私たちのミッションは天にあるのではなくこの地上にあるのです。

神によって新生した時、あなたは神の家族の一員となります。そして神の事業においては、キリストの共同相続者となるのです（ローマ人への手紙8章17節参照）。その瞬間から、天の父は他の家族のメンバーと共にあなたがそのファミリービジネスを担っていくための訓練を始めてくださいます。神のための働きを、なぜ「ファミリービジネス」というのでしょうか。それはキリストがミナの例え話で話されていることです（ルカの福音書19章11～27節）。このたとえ話は、キリストがどのように御国を支配し、事業の運営に関連する仕事をキリストのしもべである子供たちに分配するか記述されています。

キリストの内にいる者は誰でも、神の御国のフランチャイズをこの地上で広げていく神のパートナーとして召されています。人生、人間関係、そして自分の持っているものの管理に関する神の経営原則を、聖書の内に見出すようにと召されているのです。そしてそれらを個人的に、或いは周りの人達と一緒に実現していきます。 聖霊はあなたを訓練し、あなたがそれらを適切に管理し運用できるようにとしてくださいます。イエスのように、天の父が与えてくださるいのちと祝福を、すべての状況と人々へと届けていくために、あらゆる機会を活用していきましょう。あなたも友人も神のMBAプログラムにすでに入っているのですが、どのような学生または従業員になるのかが重要です。

地上での生活で、神は私たちのことを奴隷としてではなく、相続人として召してくださっています（ガラテヤ人への手紙 4章7節参照）。 私たちは、この地上での人生の現実や人間関係の課題、自己管理を通して鍛錬され、より多くの訓練と責任を負えるようになっていきます。力は問題によって守られます。 どういう意味でしょうか？ 成長には「抵抗」が伴うため、神は日々のチャレンジを通じて私たちを鍛えて下さいます。 効果的な問題解決を通じて私たちは成長し、成熟することができます。 「フランチャイズ研修生」である私たちは皆、この地上での問題を解決するために神の御言葉を適用する方法を、様々な経験を通して習得していくでしょう。

この地上は神が与えてくださった私たちの学び舎です。私たちは単にこの地で罪を犯さない生活をするために生きているのではありません。 私たちは罪を追い払い、神が創造された秩序の中で罪の影響を無効にするためにここにいます。私たちは神の方法に従って築き上げられるべきです。神は世界を内側から変えます。小さく始まったものを大きく育てます。人生のあらゆる面に変革を与えます。そしてしもべの心を持つ人々を用います。私たちはこのために励んでいくべきです。自分が影響を及ぼすことができる領域に御言葉を適用していくことを学び、問題を自分の成長のために活かしていきます。

今日の気づき：地上は私たちの学び舎です。それは困難やチャレンジや敵対心に満ちていることがあります。しかし神はそれを私たちの成長のために用いてくださいます。